サービス提供責任者の仕事
介護と言ってもその仕事は、人の生活全般に関わることなので本当にたくさんの種類があり、大きく施設系と在宅系に分かれます。
私が携わっているのが在宅系の訪問介護という分野で、ホームヘルパーさんを取りまとめるサービスを提供責任者という仕事をしています。
なかなか認知度の低い職種で私自身なんだかよく分からないまま面接を受けてこの世界に飛び込みました。そのため、最初は想像していたことと違う仕事ばかりで戸惑うことも多かったです。
しかも介護業界で働く人は、自らの介護経験を活かしたいとか、誰かの力になりたいとか高い志しを持って入って来る方が多いですが、現実とのギャップから離職するパターンが多いようです。
私がこの仕事を続けていられる理由
まず思いついたことは職場の人間関係です。
毎日、一日のほとんどを過ごす職場の雰囲気が悪いのは精神衛生上よろしくないですよね。もともと仕事内容よりも同僚との人間関係をかなり重視なタイプではあったのですが、周りの転職者の話しを聞いても退職理由はほとんど、この人間関係のようです。
・自分の会社は安定しているか。
大企業ではありませんが、介護業界では中堅どころ各地域に支店があり施設も構えています。支店内で、もし問題があったら異動すれば問題解決へ結びつくこともあります。
・自分にとって待遇面での働きやすさとは何か。
基本的に土日休みで、残業も月に2~3時間本人のやり方にもよりますが定時退社OKは、やはり魅力です。介護業界は、人手不足からブラック化が心配されていますが、今のところはこの待遇面で満足しています。社内研修も多く、今年は半年間の育成研修にも参加させてもらっているのでモチベーションもアップし、さらにやりがいを感じることができました。
・自分が会社から大事にされていることを実感できるか。
これは社長の信念だそうで、大事にされていることを実感できるって幸せだと思います。時間外労働を無理強いしないことや働くスペースをきちんと確保してくれることは、日常のストレス軽減につながりますし、某有名広告代理店の勤務実態を知れば知るほど痛感します。
答えは今の会社が「社員を大事にする」会社だからでした。
次の世代へ”伝える立場”
そんな私も介護業界に携わって14年も経つ事が判明。
一昨年くらいから、初任者研修の講師をやらせて貰ったりしています。これが定期的じゃないんで毎回もの凄い緊張します。受講生の年齢層は高校生くらいから中高年の方々で、かなり層が厚いですよね。終わった後の達成感は疲れが吹き飛ぶほどの幸福感を味わいます。
伝えることの難しさ
講義は単位ごとに一日かけて行いますが、最初は午前中9:30~12:30迄。ずっと喋り続けるなんて無理ー!って思うんですけどマニュアルを元に、自分の経験談を話したり質問などに応えて行くと、なぜかいつも時間が足りなくなっています。自分の講義の評価は別としてですが。
自分自身、好きで始めた仕事では無いけれど、やはりどんな仕事にも楽しいことやつらいことはあるでしょうし。私にできることなら、これからも頑張ってみようかなという思いです。
介護従事者の志しの高さ
この業界、特に現場には本当に介護(人の世話)をするのが大好きで、やりがいを持ってやっている人・志しの高い人がたくさんいます。
ヘルパー研修等を通じて思うことは、第一線で活躍する方たちに正しい情報を伝える事で、介護する人・される人の思いを繋げて行きたいということです。
”ちゃんと出来て当たり前”の業界だから感謝されることも少ないけれど、私もクレーム内容を当事者に伝える時はつらいです。いつもヘルパーさん達が現場で頑張ってるのを知ってるから。でも頑張り所は、そこじゃない!って時があるんですよね。そして私自身にもクレームが来る事があります。
とても傷つき、担当者が変わる事もあります。
散々な目にあっても、担当替えした途端うまく行ったりすると、とてつもない憤りを感じてます。しかし、それで上手く行ったなら結果オーライと諦めるしかありません。
人は誰でも、人の役に立ちたいと思っています。もちろん私もそう思っています。
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